薬友会会員の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。令和2年4月より薬学研究院長・薬学部長を拝命致しました。私は千葉大学薬学部を卒業してから28年、他大学を経て母校千葉大学に講師として奉職後18年となります。いつも実年齢より上に見られますが、知命を少々過ぎた年代ですのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。千葉大学薬学部は2019年より薬学科(6年制)50名、 薬科学科(4年制)40名の1学年90名の定員となり、2020年を迎えました。オリンピックイヤーの本年は、土曜・祝日を一部開講することで7月の開会式までに前期の授業日程が終了しますが、本稿執筆時は新型コロナウィルス感染症への対応が取り沙汰されている状況であり、先行きは混沌としています。科学技術の進歩も含め、今後も予想もしなかった出来事が起こりうる中で、大学・学部の舵取りが求められている状況です。
千葉大学薬学部は人事面や教育面で大きな節目を迎えています。人事に関しては、2020年3月末で5名の先生方、戸井田敏彦教授(病態分析化学研究室)、山口直人教授(分子細胞生物学研究室)、齊藤和季教授(遺伝子資源応用研究室)、高山廣光教授(生体機能性分子研究室)、西田篤司教授(薬品合成化学研究室)、が定年退職されました。教授の数が4月より20名から15名に減少しています。一方で補充人事は一筋縄では参りませんが、このピンチをチャンスととらえ、薬学部の将来を見据えた組織体制作りを目指していきます。教育に関しては、千葉大学の教育改革に伴い、英語科目(6単位:1年~2年前期まで)、国際科目、地域科目、数理・データサイエンス科目の履修が必須となります。とくに、2020年4月の入学生からは、千葉大学の方針で入学者全員卒業するまでに海外留学が義務付けられます。学生の皆さんにはこれを義務ではなく自分を成長させる手段ととらえ、積極的に異文化交流や研究留学をしていただきたいと思います。
社会から求められる人材像は時代とともに変わります。千葉大学薬学部は「高い研究マインドを持ち指導的立場でグローバルに活躍できる人材の育成」を目指し、今後も歴史と伝統を継承していきます。教員と学生の業績につきましては、本会報に加えて薬学部ウェブサイトに掲載・随時更新しておりますので、そちらをご参照下さい。薬友会員の皆様には今後もご支援とご協力を宜しくお願い申し上げますとともに、千葉大学薬学部生涯教育セミナーや薬友会総会・支部総会などで皆様にお会いできますことを楽しみにしております。
平成元年7月8日に千葉大学薬学部創立百周年記念式典と祝賀会が盛大に挙行されたのを機に、同窓会の一層の発展を期すべく組織換えの話が岩城同窓会長(当時)より提案された。その主な根拠は1)大学側と同窓会側の一体感が不足している。千葉大出身でない教官との交流が不足している。2)若い卒業生が同窓会に参加しない。3)組織が大きくなるにつれ、事務組織の確立と資金源の確保が重要となる等であった。この提案を受け、千葉薬同窓会検討委員会が発足した。(中略)検討委員会は5回にわたる会合を重ね、新しい組織作り、会則、事業計画、経費確保の対策の原案を作成した。この案は平成2年10月13日の薬友会総会で議決され、新しい同窓会組織としての薬友会が発足した。
新体制がこれ迄と違っている点を以下に簡単に紹介します。まず、名称は千葉大学薬友会とし、会長は薬学部長があたることとしました。また、総会は2年に1度原則として千葉大学で行うこととしました。これにより大学側と同窓会側の交流を増やしたいと考えています。更に、この拙文が掲載されているような会報が新しく発行され、1年に1度会員の皆様に配布され、会員間の親睦を深めることにしました。名簿は従来通り4年に1度発行され、終身会員(入会費納入者のこと、薬友会会則参照)に配布されます。また、経費確保のために入会金は2万円となりました。会運営のために、資金確保は最重要課題であり、皆様の御協力を心からお願い致します。薬友会の運営は、会長・副会長を中心として、総務、財務、名簿、事業、会報の5委員会により運営されます。これからの薬友会に対するご要望をお便りしていただければ、出来るだけ会の運営に反映して行きたいと考えております。(後略)
令和4年度役員
会長 | 森部 久仁一(薬学研究院長) |
副会長 | 上野 光一(S47) |
内田 武(S56) | |
山崎 真巳(教授) | |
顧問 | |
総務委員長 | 伊藤 晃成(教授) |
財務委員長 | 高野 博之(教授) |
事業委員長 | 石橋 正己(教授) |
名簿委員長 | 山崎 真巳(教授) |
広報委員長 | 小椋 康光(教授) |
監事 | 矢沢 浩一(S58) |
伊藤 素行(教授) |
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